女性の麻薬取締官が主人公の、サスペンス。
一言で表そうとすると、こんなあっさりした説明になりますが、
この作品にどんな人物たちを登場させようか、どんな人生を描こうか、
かなり試行錯誤したぶん、思い入れがあります。
その人物たちについて、少しずつ語っていきたいと思います。
まずは、主人公・津森美月。
何不自由なく育ってきたように見えて、実は優秀な姉と比べられることに
強いコンプレックスを抱えている。
でも、正直言って、甘ちゃんです。
所詮、甘ちゃんのコンプレックスです。
おそらく、わたし自身が抱えている弱さや甘さと似ています。
そんな甘ちゃんが、とんでもなく厳しい状況に落とされた時、
どんな風に目を覚まして困難に立ち向かうか――。
この物語で一番書かなきゃいけないところは、そこでした。
どこまで表現できたか、自分の中でももどかしい部分もありますが、
これからも彼女と一緒に歩いて成長していければ、と願っています。
もし美月が自分の友人だったら、どうでしょうね。
「もう、しょうがないなー」とか文句を言いながらも、
ついつい話を聞いてあげる係になってしまいそうです。
なんだか放っておけない、妹気質の持ち主かもしれないですね。
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