さて、恵比寿から山手線に乗って日暮里へ移動。
事務所主催の舞台『タクラマカン』の鑑賞に向かいます。
超絶方向音痴な私は、初めての土地に行くときは必ず迷う。
事務所絡みの集合でも、既に2回もやらかしている。
そして今回も、3分で着くはずの会場なのに
気付いたら20分もウロウロしまくった末に
ようやく、会場のサニーホールに到着…!
ちょっと心が折れかけましたが(笑)諦めなくて良かった。
いいお芝居でした。
『月の子供』の時も感じたけど
秦さんのお芝居はワンシーンに篭められた情報量が凄い。
台詞をひとつひとつ噛み砕いていくうちに
色んな感情が波のように押し寄せてくる。
今回は、”浜辺のろくでなし”と呼ばれ蔑まれる青年たちと
彼らをまっとうな道へ導こうとする少尉の葛藤に
ガツンとやられました。
描かれているのは綺麗な感情ばかりではないけれど
観終わった後に、なぜか心が浄化されたような気がした。
回想でどんどん時間軸が戻っていって
最後にファーストシーンの意味がわかるのも
やられた!という感じでした。
役者さんたちはワークショップで一年間頑張ってきた方々。
稽古に、配役のあれやこれやに、色々大変だったはず。
でも皆さんいい演技を見せてくださいました。
ケイ役の吉川さん。
そんなに声を張り上げない場面でもすごく声が通っていて
存在感がありました。
カラス役の小栗山さん。
コミカルで軽やかな場面と、シリアスな場面の切り替えが
素晴らしく鮮やかでした。
ツキノ役の歌原さん。
指先まで神経の行き届いた清らかな少尉役、はまってました。
ババア役やシラタキ役の女優さんも良かったなあ。
この先、一緒にお仕事させてもらう可能性もあるかも、と
想像するだけでワクワク♪
たくさんの表現者さんたちに、たくさんのパワーをもらった
贅沢で豊かな一日でした。
さあ。私の今週はこれからが本番。気合い入れなきゃ!