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小説『マトリガール』

ブログをあまりに放置しすぎていて、我ながらびっくり。失礼しました。
前回の更新の辺りから取り組んでいたプロジェクトが、ようやく結実しました。

小説『マトリガール』(ポプラ文庫)、12月5日発売。
新人女性麻薬取締官を巡るクライム・サスペンスです。
Amazonや楽天ブックスで予約受付中です。

ここに辿り着くまで、かなりの紆余曲折がありました。
師匠とのブレスト段階から悩みに悩み、
わたしの手に委ねられてからも、
編集者さんと相談しながらさらに練りました。
ミステリーとしての面白さを出しながら、
麻薬取締官という職業の、地に足の着いた描写もしたい。
マトリガールと銘打つからには、主人公の成長もさせたい。
欲張りなのは解ってるけど、浮かんだ限りの構想をとにかく全て形にしたくて、
時間ギリギリまで精一杯もがきました。
そうして生まれた一冊。
書き上げた直後のライターズ・ハイは越え、今はじっと審判を待つような
とても静かな気持ちです。

一人ではとても書くことが出来なかった作品です。
原稿用紙の使い方から教えてくださったシナリオセンターの先生方、
エンタメの構成や小説の描写を叩きこんでくださった師匠、
快く取材させてくださった元・マトリの方々、
根気よく修正にお付き合いくださった編集者さん、
叱咤激励しながら見守ってくれた家族や仲間たち、
たくさんの方々のおかげで、作家としてのスタート地点に立つことができました。
そして、これからこの作品を読んでくださる方々にも、感謝の気持ちしかありません。

皆さんに楽しく読んで頂ければ、それが最上の喜びです。


([ふ]4-1)マトリガール (ポプラ文庫 日本文学)([ふ]4-1)マトリガール (ポプラ文庫 日本文学)
(2014/12/05)
藤村 美千穂

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『インシデント―悪女たちのメス』

『インシデント―悪女たちのメス』(秦建日子著・講談社文庫)

晴れて本日、発売となりました。
12月に、仲間由紀恵さん主演でドラマ化も決まっており、
帯にもそのワンシーンが載せられています。

今回の作品は重厚な医療サスペンス。
私は執筆協力としての参加なのですが、
専門的なジャンルなので最初はわからないことだらけでした。
そのため、リサーチ・取材にはかなり力を注ぎました。
本や資料で調べるだけでは、生きた台詞は飛び出してきません。
脳外科医の林謙先生、
そしてそして、
医療コーディネーターの堀エリカさんと会社の皆さんに
本当に、本当に、たくさんのアドバイスを頂きました。
おかげで、主人公・桧山冬実というスター外科医と、
相対する医療コーディネーター・中原永遠子というキャラクターに、
血を通わせるお手伝いが出来たかなと思います。

それと。
むかーし、本当に大昔に
医者を目指して受験勉強していた時期があったんですが、
その頃の思いが形を変えて、実を結んだかな、と。
人生、無駄なものなんて一つもないんだということを
改めて、思わされます。

ともあれ、最後までドキドキと楽しんでいただける作品に
仕上がっているかと思います。
書店で見かけたら、ぜひよろしくお願い致します。
私の名前も、奥付に載せていただいています。

さて、一区切りついたところで、次!いってみよっ(^o^)ノ