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はまりもの ― ドラマ『重版出来』

去年まで個人的にはかなりの密度で突っ走ってきたので、
2016年は種まきをしつつ少しのんびりと構想を練っています。
なかなか触れられなかった小説や映画、コミックなどにも手を伸ばしつつ。

今期のドラマではまっているのは何と言っても『重版出来』。
大好きな原作の空気感がそのまま映像になっていて、
役者さんも演技のうまい方ばかりで毎回引き込まれてます。
このドラマの主人公はもちろん新人編集者の黒沢心ちゃんだけど、
その他の編集者、営業、漫画家、アシスタント、装丁家、書店員……。
誰一人欠けても漫画は生まれないということがよくわかる。
それぞれの立場の悩みがあり、乗り越えようとする熱意があり、
時には諦めるという大きな決断をし……。
その一人一人の物語に、作品づくりに携わる一員としてはぐっときます。

特に、ムロツヨシさん演じる沼田さんの話は本当に泣けました。
大物漫画家のアシスタントを10年もしながらなかなか芽が出ず、
忙しさを逃げ道に鬱々暮らしていたけど、天才の新人に嫉妬をぶつけてしまう。
その気持ちがわかりすぎて、他人事じゃない。
しかも、その天才の新人だけが自分の作品の良さを理解して泣いてくれるとは。
それで満足して漫画の道をきっぱり諦めるというのが、
ある意味とても潔くて、でもとても切ないところだと思う。
自分なら強欲だから、何度でも嬉しい瞬間は味わいたいなあ(笑)
きっと、何年でもしがみついているだろうなあ。
……などと、自分に置き換えて思いを巡らせてしまいました。

さて、わたしも生み出すサイクルに入らなければ。
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小説『ニーナの羅針盤』 10月5日発売です。

このたび、2作目の小説『ニーナの羅針盤』(ポプラ文庫)が発売となります。
医療コーディネーターである主人公が、患者の隠された悩みや迷いに寄り添い
より良い治療に向けて奔走します。
前作から打って変わって、今回は人の死なない物語です。

医療コーディネーターという職業を知ったのは、およそ5年前。
この小説のモデルとなっている堀エリカさんとお知り合いになってからのことです。
医療現場では、医師も看護師も必死に動いている。
しかし、患者の訴えを聞きこんだり、隠された思いを汲み取ったりという
時間や心の余裕が全くないことに心を痛めていた彼女は、
「だったら自分が独立して、じっくり患者さんと向き合える存在になろう」と考えたそうです。
そういう寄り添い方もあるんだ、と感銘を受けました。

この物語は、そのお話を聞いた時からずっと描きたかったことです。
当時から何度かチャレンジしましたが、実力が追い付かず失敗もしながら、
五年ほど経った今になってようやく作品として結実することができました。
これも、執筆の背中を押してくださったポプラ社の担当様、
快く取材をさせてくださった堀さんや会社の方々、
お仲間の薬剤師の皆さんのおかげです。

どうかたくさんの方に、お手にとって頂けると嬉しいです。

Amazon 『ニーナの羅針盤』

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2015年

新しい年がやってきました。
と同時に、小説『マトリガール』が発売されてから、一か月が経とうとしています。

友人たちが送ってくれた感想はおおむね好評で、
ちょっとページをめくってみたら止まらなくなって寝不足だよ、とか、
最後の最後まで騙されてつい何度も読み返しちゃった、とか、
こちらが嬉しくなる言葉をたくさん貰いました。
興奮気味に、書店に並んだ小説の写真を送ってきてくれたり、
お友達に紹介したりしてくれる友人もたくさん居ました。
こうして皆の目に入る形で作品が出せて良かったと思い、
また、支えられていることへのありがたさを噛みしめた年末年始でした。

でも、今の段階でわたしに届く反応には
「友人補正」が大いに入っていることも、解っています。
ここからが本当の勝負。
様々なバックグラウンドを持つ方々に面白いと言ってもらえる作品を
コンスタントに生み出していくこと。
それが、これからの目標です。
既に新しい企画も動き始めています。
一歩一歩確実に、さらに充実した年になりますように。

マトリガール・登場人物紹介 奥居悟

美月と共に働くマトリチームの皆さん。
彼らのキャラ作りには、取材協力して頂いた元マトリの方々を参考にしました。
マトリと言えば、きっとコワモテで体格もいい方々が多いのだろうと
事前に予想していましたが、お話を伺った方々はとても穏やかな外見で、
声を荒げたりする様子さえ想像できず、意外でした。
でも、現場では、きっとモードががらりと切り替わるのだろうと思わされる、
迫真のエピソードもたくさん伺いました。
そのお話の中から、後藤田、緑川、陣野といったタイプの違うキャラクターを
掘り起こし、形にしていきました。

彼らの中でも最も美月と年齢が近く、親しげに話しかけてくるのが奥居悟です。
彼はチャラチャラしていて女好きという、一見マトリらしくないタイプのキャラです。
でも、観察力が鋭い一面を持ち、姉妹の人生に踏み込んでくるなど、
物語の中でキーになる人物でもあります。
基本的に人たらしというか、他人を自分のペースに巻き込むのがうまいです。
ずかずかとパーソナルスペースに入り込んでくるので皆は内心うんざりだけど、
姿が見えないと「あれ、今日奥居はどうしちゃったんだろう」と気になってしまう。
いつの間にか、ひそかに頼りにしてしまってることに気付く。そんな存在です。
彼が職場にいると、色々と波紋を呼ぶような問題を起こしそうではありますが、
退屈しないオフィスライフになりそうです。

また、美月を軸にした彼らマトリの活躍を、チームワークをさらに強調した形で
描く機会があればと思っています。

マトリガール・登場人物紹介 倉科耕司

神南署生活安全課に勤める、倉科耕司。
主人公の美月が麻薬取締官を目指すきっかけになった刑事です。

彼は、本来はとても優しい人です。
あまり口数は多くないけど、良き夫であり、良き父であった人。
ただ、ある出来事をきっかけに、彼の人生に影が帯びるようになってからは
ところどころ無鉄砲になったり、偏屈な考え方をしたりするんですよね。
でも根の優しさは変わらず、部下にはさりげなく面倒見が良くて、
とても慕われている。
そんな人物像です。

わたしの中では、一緒に飲みに行ってみたい人No.1です。
潰れる手前まで酔うと、普段の鎧がとけて、
腹を割っていろいろ話してくれるような気がします。
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